ここ数年でパソコンに内蔵する大容量記憶装置がハードディスクからSSD(Solid State Drive)に置き換わっているものが増えてきました。SSDを搭載したパソコンは起動が速く、サクサクと動作してくれるので快適なパソコン環境になります。写真6はパソコン内蔵用の2.5inchのSSDで記憶容量が500GBです。最近はSSDが安くなってきたので、使用中のパソコンのハードディスクをSSDにクローンコピーしてアップグレードするユーザーも増えてきているのではないでしょうか。
写真6 パソコン内蔵型2.5inchのSSD(下は10円玉) |
しかしながらSSDのデメリットで、書き換え回数の制限により、長年頻繁に書き換えを繰り返すと書き込み不良で、記憶したデータが消えてしまう可能性が否定できません。従って当面は使用用途によりハードディスクとSSDとの棲み分けが必要かもしれません。
一方、運用実績のあるハードディスクはいまだ捨てがたく、現在は価格が下がり、4TB(テラバイト)の容量で1万円を切っています。パソコンにハードディスクが初めて搭載された40年程前は大きさが現在の3.5inchタイプよりも一回り?大きく、記憶容量は圧倒的に少ない20MB位で、価格は記憶が定かでありませんが、10万円以上だったように思います。
40年前と比較してハードディスクの記憶容量が何倍になったのかを概算しました。
現在が4TBで、40年前が20MBとすると、
4TB/20MB=4,000GB/20MB=4,000,000MB/20MB=200,000
となり、40年経過して、価格は1/10に下がり、記憶容量が20万倍となりました。
さて、このSSDの中身が気になり、(自己責任で)カバーを取り外して見ました(写真7)。ケースは従来の2.5inchハードディスクと同じ大きさですが、中身はスカスカでケースの面積の1/3程度の基板が入っているだけでした。この基板の両面に計4個のフラッシュメモリ(写真7の白枠)が実装されているのを確認しました。将来はこの空いたスペースにフラッシュメモリが拡充されて記憶容量のさらなるアップが予想されます。
写真7 500GBのSSDの中身(白枠で囲んだものがフラッシュメモリ。大きさは1個が18mm×13mm) |