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トランジスタ技術700号お祝い。ITへの扉(入門編) No.40

2023年3月2日カテゴリー: ITへの扉
昨今、IT(Information Technology)とか、IOT(Internet of Things)とかいう用語が当たり前のように使われています。いずれも、ソフトウェアの技術だけでなく、ハードウェアの技術も重要な役割を担っています。 ところで、私が不定期ではありますが愛読している、主にハードウェアに関するエレクトロニクス技術情報紙「トランジスタ技術」(CQ出版社)が2023年1月

ロジック回路の遅延時間について。ITへの扉(入門編) No.39

2023年2月2日カテゴリー: ITへの扉
前回の記事で2進数4桁の加算器のロジック回路を紹介しましたが、実際にこの回路で動作させると、低速の動作では問題が起こらなくても、高速で動作させると、予期せぬ誤動作を招く場合があります。 例えば、NOT回路(図5)で説明します。理想的な入出力の波形は図6(a)のように方形波の入力に対して、反転した方形波の出力となるはずです。しかしながら、現実のロジック回路では図6(b)のように入力と出力は、L

2進数4bit加算器の回路例。ITへの扉(入門編) No.38

2023年1月5日カテゴリー: ITへの扉
前回の記事で、2進数の複数桁の足し算は半加算器と全加算器で実現できることを説明しました。図4は2進数4bit加算器の回路例で、2進数の4桁の足し算を実現する回路です。 図4 2進数4桁(bit)の加算器 入力A、入力Bは、それぞれ4桁の2進数で、A0が最下位桁でA3は最上位桁、B0が最下位桁で、B3が最上位桁です。4桁の2進数は4bit(ビット)といいます

全加算器を半加算器で構成する。ITへの扉(入門編) No.37

2022年12月1日カテゴリー: ITへの扉
前回、2進数1桁の足し算に半加算器(Half adder)を使用することを述べました。また、1桁の足し算ではほとんど役に立たないため、全加算器(Full adder)を必要な桁数分だけ接続することで、複数桁の2進数の足し算を実現できることを述べました。 全加算器は、前回に述べた半加算器(図4(a))で構成することができます。半加算器の真理値表は表1の通りです。半加算器で構成した全加算器の回路図を

展示会用の転車台製作(Nゲージ)その4

2022年11月30日カテゴリー: オリジナル転車台
今回の展示会で出品した作品はジオラマがメインでなく、制御基板の紹介がメインとなっています。10年ほど前に製作したDCCの制御基板からスタートして、転車台の制御回路、ポイント切替え回路、DCCのオートリバース回路等、結構色々な制御関係の基板に挑戦してきました。 写真下がDCCの制御基板です。左がパワー制御回路、真ん中がDCC制御回路(マスター)、右がDCC制御回路(スレーブ)となっています。2

展示会用の転車台製作(Nゲージ)その3

2022年11月28日カテゴリー: オリジナル転車台
11月25日(金)から26日(土)に草津商工会議所創立50周年記念事業 市内企業展に出展いたしました。弊社の本業は、ねじ販売、金属部品加工ではありますが、参考展示として、ブースの一角に鉄道模型の簡易ジオラマを展示しました。多くの方々にご来場いただき誠にありがとうございました。特に、子供さんたちに好評で、展示した甲斐がありました。 簡易ジオラマは両端に転車台を設置して、中間部にポイント3個を配

展示会用の転車台製作(Nゲージ)その2

2022年11月2日カテゴリー: オリジナル転車台
転車台のピットを作りました。展示会ということで、裏側のギヤボックスが見えるように透明のアクリルを使いました。簡単なジオラマで周回線路がなく、往復のみの線路配置のため、両側に機関車の向きを替える転車台を配置しました。下の写真は右側の転車台で、1回転24分割の仕様です。周回線路は15度の配置です。 下の写真は左側の転車台で、1回転40分割の仕様で、周回線路は9度の配置です。こちらの転車台

半加算器について。ITへの扉(入門編) No.36

2022年11月1日カテゴリー: ITへの扉
これまでの記事で2進数について解説してきましたが、今回は2進数の足し算についての解説です。簡単のため2進数1桁の足し算を考えます。 2つの2進数1桁の数字A(0と1)とB(0と1)があり、AとBの足し算S=A+Bを行います。考えられる組み合わせは下記の通りです。 ①:S=0+0=0 (0と0を足しても0) ②:S=0+1=1 (0と1を足すと1) ③:S=1+0=1 (1と0を足すと1)

展示会用の転車台製作(Nゲージ)

2022年10月15日カテゴリー: オリジナル転車台
久々の投稿となりました。 今回、鉄道模型展ではないのですが、ねじの山崎として、展示会に出展することになり、簡単な鉄道模型のジオラマを展示することにしました。本来は弊社の機械加工技術を展示する場ですので、裏側のギヤボックスが見えるように透明のアクリル板の転車台としました。以前のブログで投稿しているのと同じギヤボックス2台を新規に製作しました。線路の両端に転車台を2台設置するためです。下記の写真

XOR回路について。ITへの扉(入門編) No.35

2022年10月1日カテゴリー: ITへの扉
これまでに本誌では、基本論理回路であるAND(第150号参照)、OR(第151号参照)、NOT(第153号参照)を紹介してきましたが、これ以外の論理回路で代表的なものに、XOR(exclusive OR、排他的論理和)というものがあります。 XORの記号は図4のように記します。ロジックICのシリーズでXOR回路を持つものに74HC86(図5)という型式のICがあります。