転車台のガーダー(回転部)を製作しました。以前作った上路式転車台と下路式転車台の試作を行ったときの部品余りがありましたので、これを流用しました。主桁に使う角材は3mm×3mmのキー材(産業機械の回転部に使うキーの材料)を使いました。この主桁に板金でレーザーカットしてもらった1mmの鉄板部品(両端2個と中央1個。計2種類)を取り付けます。金属用のレーザーカットは手元にないので、板金屋さんに依頼しました。中央の板金部品左の切削部品は鉄から削り出した、主軸と主桁同志を取り付けるための部品です。板金部品を含めて、特にこの部品は主軸径の公差や主桁との直角度が要求されますので、精度のよい加工が必要です。それぞれの部品の取付はM1.7の皿小ねじを使用しました。
それぞれの部品を組み合立てたのが下の画像です。皿小ねじの頭を隠すために板金部品には皿もみをしておきます。
中央の板金部品の下部に取り付けたのが主軸取付用の部品です。長手方向両側から六角穴付き止ねじで、主軸を固定できるようにしています。
中央の板金部品にあいている穴は、改造前の仕様で今回は使用しません。
ガーダー両端部の板金部品です。この部品の先端がピット周囲の段になっているところの上部に掛かります。汽車の通過時の重みで、ガーダー線路と転車台周囲線路の高さがずれるのを懸念して、こういう仕様にしています。心配し過ぎかもしれません。
これらの部品は工作機械で作りましたので、精度が出ており、組立時の調整はほとんど必要ないのではと予想しています。
ちなみに以前試作した転車台は下の画像です。上が下路式、下が上路式です。このときは周囲線路が15度で24等分の仕様でした。今回は9度で40等分の仕様です。
ベース盤はABS樹脂を旋盤で削り出し、周囲線路取付用の円盤はレーザー加工してもらった鉄板でした。この円盤の上にトミー製ファイントラックのレールがそのまま載せられるように設計していました。今回は以前の投稿のようにKATO製フレキシブルレールを使用します。
下の画像は、「往年の蒸気機関区を再現?する」で 以前製作した転車台を、上記試作仕様(ピットのベース盤は上記仕様ではありませんが)に乗せ換えたものです。転車台のピットの直径を小さくしたので、周囲線路の張替えが必要で、結構大変な改造になりました。変更のついでに従来の下路式から上路式に変更しました。
下は転車台の載せ替え工事中の画像です。