前回の投稿でトグルスイッチの構造が分かりました。また、トグルスイッチのレバー位置でパワーパックからの電圧の極性が切り替わるしくみも分かりました。
機関車の入替え作業を行う上で、トグルスイッチの操作が結構混乱するのではと思います。このしくみに基づいて、トグルスイッチのレバー位置により線路に供給される電圧の極性とそのときの機関車運転方向がどのように変わるのかについてまとめてみました。
機関車、ガーダの状態で考えられるパターンを検討すると下図のように4パターンあることが分かりました。
これで分かったことは、機関車の向いている方向によらず、
1.転車台周囲線路上では、線路の電圧極性が同じなら、同じ方向に動く。(例、(a)と(b)は右方向、(c)と(d)は左方向)
2.ガーダー上の線路では、機関車が操作室側から入るのか、操作室側から出るのかによりトグルスイッチの位置が決定される。(例えば、機関車が操作室側から入る場合にはトグルスイッチが上方向で、操作室側から出る場合にはトグルスイッチは下方向)
上記1を考慮して、トグルスイッチのレバー位置を実際の機関車の移動方向と一致させておけば、視覚的にスイッチの方向がわかる。
上記2を考慮して、機関車が操作室側から入るのか、操作室側から出るのかにより、トグルスイッチのレバー方向を決めておけば、結構直感的にスイッチの操作ができる。今回は、機関車が操作室側から入るときに、トグルスイッチレバーを上に倒し、操作室側から出るときに、トグルスイッチレバーを下に倒すようにしています。
実際の操作では、入れ替え作業が終了した機関車の周囲線路用のトグルスイッチは中央のオフにしておく必要があります。これを行わないと、別の機関車の入れ替え作業のときに、この機関車が動き出します。
(a)機関車方向:前進、周囲線路上:左から右方向、
転車台上:操作室側から入る方向 |
(b)機関車方向:後進、周囲線路上:左から右方向、
転車台上:操作室側から入る方向 |
(c)機関車方向:前進、周囲線路上:右から左方向、
転車台上:操作室側から出る方向 |
(d)機関車方向:後進、周囲線路上:右から左方向、
転車台上:操作室側から出る方向 |