パワーパックから転車台線路及び、周囲線路の配線方法についてまとめてみました。今回使用した方向転換用のスイッチは2回路2接点ON-OFF-ONのトグルスイッチを使用しています。一般に通販で購入できるタイプです。
このスイッチの構造は下図のようになっています(構造が違うものがあるかも知れませんので、製品の仕様書を確認する必要があります)。外部の端子は6本あり、2番ピンと5番ピンが共通の端子(コモン)です。図において、レバーを右に倒すと、2番ピンが1番ピンに、5番ピンが4番ピンに接続されます。また、レバーを左に倒すと2番ピンが3番ピンに、5番ピンが6番ピンに接続されます。
パワーパックにも列車の方向を切替えるスイッチが付いていますが、今回はこれを使わずにトグルスイッチで方向の切替えを行います。パワーパックの出力とトグルスイッチの配線は下図のようになります。
1.トグルスイッチの1番ピンと6番ピン、および3番ピンと4番ピンを接続します。
2.パワーパックの出力の+側をトグルスイッチの2番ピンに、-側をトグルスイッチの5番ピンにそれぞれ接続します。パワーパックの+-はパワーパック自体の方向切替スイッチの方向により変わりますので、今回は前進(FWD)方向に固定した上で、パワーパック出力コネクタの極性をテスターで計測し、+-を判断しました。
3.トグルスイッチの1番ピンを出力OTP1に、4番ピンを出力OTP2とし、この出力を線路へ供給します。
以上のような配線方法で、トグルスイッチのレバー切替により線路への電圧の極性を切り替えることができます。もちろんレバーを中央にすると出力電圧は0Vとなります。
下図の原理を理解したうえで、それぞれのシステムに合うように配線等は各自アレンジすればよいかと思います。