鉄道模型製作所のロゴ

HO(16番)の転車台の製作(20) 橋桁の線路取り付け

2024年11月11日カテゴリー: オリジナル転車台

転車台周囲線路の取り付けが終わり、残すところガーダ用線路の取り付けと電気配線です。スリップリングからの配線、すなわちパワーパックからの電線と、操作室LED用12V電源からの電線、計2系統の電気配線をする必要があります。電線は取り付けスペースの制約があるため、あまりに長い状態では収める場所がなく、やむを得ず短くカットする必要があります。また、電線の接続には端子台を使うと取り外しに便利なのですが取り付ける場所がないために、今回ははんだ付けで接続することにしました。

スリップリングからの電線は画像1のような状態になります。使用したスリップリングは3回路使用できるため、1回路はLED用に、残り2回路は線路用としました。スリップリングは1回路で最大容量1.5Aのため線路に供給できる電流は2回路で3A程度となります。

スリップリング電線はスリップリングの接点を介して赤とオレンジがパワーパックのプラス極に、黒と茶がパワーパックのマイナス極にそれぞれつながります。LED用は黄がプラス極で、緑がマイナス極になります。

 

画像1 駆動軸の中心穴から出るスリップリングの電線

 

画像1の駆動軸にガーダーを取り付けた状態が画像2です。板金部品の一部が黒くなっているのはペーパークラフトの橋桁をのせたときにメッキ部分を目立たなくするためです。わざわざ塗装するのも面倒なので、油性のサインペンで黒く塗りました。最初から黒色メッキにした方がよかったですね。

 

画像2 橋桁を取りつけた状態

 

このガーダの上に、画像3(上)のようにペーパーワークの主桁を被せて、その上に線路をねじ止めします。スリップリング電線の配線は当初、画像3(上)のように電線を線路の上側を通してはんだ付けをしたのですが、これでは電線の収まりが悪く、仕方なく画像3(下)のように基板の裏に溝を掘ってここに電線を通すことにしました。

 

画像3 上:ガーダに主桁と線路を取り付けたところ。電線の収まりが悪く失敗、下:基板の裏に電線配置用の溝を掘る対策を施す

 

画像3(下)の対策をして電線の配線を行い、最終的には画像4のように電線がきっちりと収まってくれました。線路への配線はプリント基板の線路外側の銅箔パターンにはんだ付けし、LEDへの配線は以前投稿したLEDの配線用端子基板にはんだ付けしました。このようにはんだ付けしてしまうと線路やガーダを取り外すときに、はんだ付けした電線を外さないといけないのですが、先述の理由でやむを得ずこのようにしました。

 

画像4 対策をして橋桁の電気配線の収まり具合を確認

 

そしていったん画像4の線路取り付けねじをはずし、画像5のように線路中央部に施錠装置(装飾)を置いてねじ止めして完成です。電線の色が目立ちますが、後日茶色に塗装する予定です。

 

画像5 配線を終え、各部品を取り付け終えた橋桁