HO(16番)の転車台の製作(7)で下記のような課題が見つかり作り直しを検討していましたが、製作が進むに従い手直しが難しくなるかと思い、早速作り直すことにしました。
課題1.ベース盤に貼り付けた型紙ですが、最近の梅雨の影響で湿度が高く、紙が伸びてくるようで、特に両面テープのところがぼこぼこになってきました。多分、塗装したのが表面だけだったので、裏面から水分を吸収したのではと思います。次は両面塗装を行いたいと思います。
課題2.今回枕木が172個(画像1)と実際の転車台(大体100個程度か?)よりもかなり多くなっています。これは、設計時点ではKATO製のフレキシブルレールの枕木を4個づつセットにして貼り付ける予定でしたので、必然的にフレキシブルレールのピッチに合わせることになりましたが、作業性の関係で枕木を1個づつ切り離して貼り付け方が簡単なことが分かり、結果としてこのピッチに従う必要がなくなりました。従いまして、実際の転車台に枕木個数をあわせた方がよいかと思いました。
課題1については今回は希釈したボンドクリヤーを鉄板の貼り付ける部位全面に、幅広のへらを使って薄く塗布して、乾く前に型紙を貼り付けるようにしました。ボンドは溶剤を使いサラダ油の粘度くらいに薄めました。ちなみに前回貼り付けた型紙は両面テープの部分はすぐに剥せました。接着した部分は溶剤を使いボンドを丁寧にふき取りました(画像2)。
課題2については、枕木のピッチを広くした型紙の図面を描き直して、画像2のようにレーザーカットでケント紙をカットしました。以前(画像1)と比べて枕木のピッチが広くなっています。枕木の数は1周で100個としました。カットした型紙は表面だけサーフェイサーをスプレーした後、グレーをスプレーして塗装しました。
ベース盤と型紙を貼り付けたのが画像3です。型紙の塗装にムラがありますが、最終的には塗装面をウェザリングする予定ですので特に問題はありません。
上記作業のついでに上路式(一般風)と上路式(梅小路風)も作業しました(画像4)。上路式(梅小路風)のベース盤と周回レール型紙は下路式と同じ形状です。上路式(一般風)は中心穴に差し込んで位置合わせする治具が使えないので、ベース盤と型紙の内径部を慎重に合わせて貼り付けました。
上路式(一般風) | 上路式(梅小路風) |
それぞれに枕木を貼り付けて、レールを挿入したのが画像5、6、7です。枕木貼り付けの方法とレールの挿入は前回とほぼ同様です。注意点は枕木の切断側を周回線路の外側に、切断していない側を内側に来るようにして、切断していない側を型紙の端にピッタリと貼り付けることです。こうすると枕木切断の寸法誤差の影響を受けなくなり、レールの挿入がしやすくなるかと思います(枕木の位置がずれると最悪の場合はレールの挿入ができなくなる可能性があります)。また今回はレールは塗装せずに挿入しました。これの方が滑りがよくレールが枕木に入りやすかったです。レールの塗装はウェザリングのときに行う予定です。
画像6の上路式は工作がまだ進んでいないので、ここまでの仕上がりです。
画像7の上路式(梅小路風)も工作がここまでしか進んでいません。