1つ1つ切り分けたフレキシブルレールの枕木をピットのベース盤下板に貼り付けた枕木用型紙に合わせて貼り付けていきます。貼り付けたのが画像1です。この枕木に円状に曲げたレールを挿入していきます。
今回使用したKATO製のNゲージ用フレキシブルレールは長さが808mmで、周回レールの直径が265mmのため周回レールの全長は265mm×3.14=832.1mmとなり少し長さが足りませんので30数mmは後からつぎ足すことにします。
レールを枕木に挿入しながら、レール長さを調整して、終端と開始部をきっちりと合わせるのは結構難しい作業だと思いますので、今回行ったように(後述)、後からつぎ足した方がつなぎ目をきっちりと合わせられるので、結果的に綺麗にできるのではと思います。
挿入するレールを枕木配置の直径にあわせて曲げます。最初はガラス瓶の曲面を利用して曲げてみたのですが、部分的にアールの大小ができ、いびつな曲線になってしまいました。ネットで検索するとレールベンダーという商品が数点あり、購入しようかと思いましたが、結構いい値段でしたので、自作できないか検討しました。ちょうど5mm厚のアクリルがありましたので、ネットを参考にしながら構造を設計しました。アクリル板をレーザーカッタを使ってカットし、これにベアリングやねじを使って画像2のように組み立てました。
いつも思いますが、レーザーカッタが一つあると工作の幅が広がり大変重宝しますね。
特に売り物ではないので見栄えは考えていませんが、画像3のように使って見たところ、機能的には特に問題がありませんでした。ネットの他のレールベンダーもそうだと思いますが、構造上レールの端の数センチは曲げることができないのでこの部分は切り取る必要があります。
画像4は曲げ終わったレールです。割と綺麗に曲がっています。
枕木に挿入する前に、レールの長さを検討します。まず、枕木の上にレールを沿わせてマスキングテープで固定しました。枕木、ジョイナー、つぎ足し用レール、ガーダ両端部の車輪のピッチの位置関係をいろいろ考慮して最終的にレールの長さを決めます。
ガーダ両端部の車輪ピッチとつぎ足しレールの長さが一致すると、2つの車輪が同時につなぎ目を通過することになるため、これを避ける目的ですが実際の効果は未知数です。
カットしたレールは断面をやすりで整えます。ジョイナー部の枕木は中央を少し凹にする必要があるため、ベース盤に接着する前にやすりですこし削っておきます。画像5のレールつぎ足し部の部分がジョイナー部の枕木です。茶色の塗装がなくなり、もともとの樹脂の黒色がでています。
画像4のレールを枕木に挿入していきます。最初は指でつまんで押していくと、割と軽く入るのですが、途中からこの方法では厳しく、ラジオペンチでレールを挟んで引っ張りました。枕木の犬釘の部分に挿入しながら、力を入れて引っ張るので結構コツがいりました。今回は犬釘部の数か所が折れてしまいました。
つぎ足し部のレールを現物あわせでカットし、必要な数の枕木をレールにセットしたあとベース盤に接着します。このときジョイナーは先ほど挿入した長い方のレールの奥に入れておきます。
つぎ足しレールを接着したあとジョイナーをずらして約半分をつぎ足しレールにはめてやります。ジョイナーや塗装が剥げている部分は後ほど修正します。
画像8のように周回線路の敷設が完了しました。喜びもつかの間で下記の課題が見つかりました。後日修正する予定です。
課題1.ベース盤に貼り付けた型紙ですが、最近の梅雨の影響で湿度が高く、紙が伸びてくるようで、特に両面テープのところがぼこぼこになってきました。多分、塗装したのが表面だけだったので、裏面から水分を吸収したのではと思います。次は両面塗装を行いたいと思います。
課題2.今回枕木が172個と実際の転車台(大体100個程度か?)よりもかなり多くなっています。これは、設計時点ではKATO製のフレキシブルレールの枕木を4個づつ切って貼り付ける予定でしたので、必然的にフレキシブルレールのピッチに合わせることになりましたが、作業の途中で1個づつ切り離して貼り付けたので、このピッチに従う必要がなく、実際の転車台にあわせた方がよいかと思いました。
上記1の問題が気になるので、ついでに2の問題も修正しようかなと考えています。