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ウェブサイトで利用されるデータベースについて。ITへの扉(入門編) No.6

2019年12月1日カテゴリー: ITへの扉

2019今回も前回に引き続き、MySQLというデータベースについてです。MySQLは、フリーで使用できるため、ウェブサイトを構築するときに大変重宝します。 さらに、レンタルサーバーを契約すると、すでにMySQLがインストールされていることも少なからずあるので、手軽に使えるお勧めのデータベースです。
ウェブサイトの場合、MySQLは単体で使われることはなく、通常はPHPというプログラミング言語を経由して使用されます(その他の言語でも使用できます)。処理の流れを図2に示しました。

図2 ウェブサーバーにおけるPHP周辺のデータの流れ

クライアントのブラウザにURLを入力すると、インターネットのサーバーに指令(1)が届きます。これをウェブサーバーのApacheが受け取り、URLに指定されたファイルがPHPなのか、HTMLなのかを判断します。PHPの初期設定にもよりますが、通常はファイル名の拡張子が.phpならPHPファイルとして認識し、拡張子が.htmlならHTMLファイルとして認識します。指令がHTMLファイル(3-b)なら、あらかじめ保存していた、HTMLファイルをクライアントに向けて返信(5)します。
指令がPHPファイルなら(3-a)、PHPファイルに記述されたプログラミング言語であるPHPを実行します。もし、データベースを利用する場合には、MySQLに対してPHPからSQL文を発行(3-a-1)し、MySQLはSQL文の実行結果をPHPに返します(3-a-2)。PHPはMySQLからの結果をもとにデータ処理を行った後、HTMLファイルを動的に生成(4)し、クライアントに向けてHTMLファイルを返信(5)します。
商品検索のウェブページなどは、MySQLに商品を問い合わせて、その結果に基づいて、HTMLを動的に生成するので、同じURL(ウェブページ)でも、違った内容(商品)を表示できます。もし商品毎に静的なページを作っていたら、ページを作るのも手間が掛かりますし、ページの数が膨大な数になってしまい、現実的ではないですね。
PHP、MySQLはパソコン単体で評価できます。興味ある方は、書店でPHP、MySQLに関する書籍を購入ください。パソコンへのインストール方法が書かれたものが便利です。