前回はサーバーとクライアントのお話をいたしました。
サーバーとクライアントはインターネットに限定されたものではありません。例えば社内ネットワーク(イントラネット)で、売上業務を管理するシステムにおいては、データを保存する場所がデータベースサーバーで、このデータベースサーバーに指令を送るのが、データベースクライアント(パソコン)です。社内ネットワークがインターネットに接続されていて、ウェブサイトを閲覧できる場合には、パソコンはWebクライアントを兼務します。
ところで、OS(オペレーティングシステム。コンピュータを利用するために必要な基本ソフト。)という用語を耳にしたことがあるかと思います。コンピュータは、ハードウェア単体では使い物にならず、コンピュータにOSをインストールすることで、コンピュータと人が対話できるようになります。さらに、OSの下で所定の仕事をするように作られたソフトウェア(アプリケーション)をインストールして始めて、ユーザーが便利に利用できるコンピュータになります。
パソコンのOSは、Windows、MacOSが有名ですが、サーバーにもOSがインストールされています。
上記のような、売上管理システムでは、社内設置のサーバーOSには、WindowsServerが使用されていることが多いですが、インターネットで利用されるレンタルサーバーの場合、LinuxというOSが使われていることが多いです。ちなみに、スマホのOSであるAndroidはLinuxをベースにして開発されたそうです。
次に、サーバーにインストールするソフトウェアですが、ウェブサイトを運用するためには、WEBサーバーというソフトウェアが必要です。レンタルサーバーの場合には、Apache(アパッチ)というWEBサーバーがよく使われています。
ウェブサイトでショッピングサイトを運用したい場合には、データベースというソフトウェアを使い、顧客情報や商品情報を記憶しておく必要があります。レンタルサーバーの場合はMySQLというデータベースがよく使われています。
ショッピングサイト運用時には、クライアントからの指令に基づき、Apache、PHP、MySQLが連携して結果を導き出し、その結果をクライアントに返します。