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転車台9度バージョン製作(Nゲージ)その38 スリップリング配線

2022年4月9日カテゴリー: オリジナル転車台

ギヤボックスからの回転軸に橋桁と線路、ガーダーの取付け作業をしました。橋桁を回転軸にねじ止めする前に、転車台線路からの配線と、操作室のLEDからの配線を、回転軸の中空部の穴に通しておきます。中空部は金属ですので、電線との擦れで万一被覆が破れるとショートしますので、念のため、外径4mm、内径3mmのプラスチックパイプを中空部にいれておきました。中空部は下の写真の橋桁中央に見えるところです。上にカップリングのピンがありますが、電線は結構細いので4本位は余裕で通ります。

この後、橋桁と線路でガーダーを挟んでから線路をねじで仮止めします。下の写真が取り付け後の姿です。配線終了後は各線路の位置調整がありますので、とりあえず仮止めということです。

そして、回転軸を通った配線を転車台の裏側のスリップリングの回転側の基板に下の写真のようにはんだ付けします。配線は邪魔にならないように結束バンドでまとめておきます。スリップリングの固定側の基板には転車台に電源を供給する切替スイッチからの配線(黄、橙)と制御基板からLEDに電気を供給する配線(赤、黒)をはんだ付けします。

LEDへ供給する電気は別途手動のスイッチを設けてもよかったのですが、制御基板を設計したときに、下の写真のようにLEDを駆動するためのトランジスタとコネクタを設けていたので、とりあえずこれを使用しました。LEDへの電気のオンオフはマイコン制御で、転車台の回転開始に同期させてオン、回転停止に同期させてオフとしました。多分現実には作業員が、暗くなったらオンし、明るくなったらオフするので、ちょっと不自然ですが。

そして、このあと制御基板でガーダーを各ポジションに移動させながら、転車台のガーダー部線路と周囲線路の位置決めを、コツコツと行います。線路はねじ止めにしているので後からの調整がし易くて便利です。以前は接着剤で固定していて調整ができなかったので、その反省点を活かしています。下の写真が調整し終わった転車台の全景です。操作パネルの右側がパワーパック(KATO製)で、左側が転車台位置操作用のパネルです。中心部が転車台の停止位置を指定するためのロータリーエンコーダで、その周囲に転車台周囲の線路に電気を供給する40個の極性切替スイッチが配置されています。その右下にあるのはガーダーの線路に電気を供給するスイッチです。このスイッチの出力が先ほどの2つ上の写真にある黄、橙の電線になります。