前回、光の3原色RGBで色を表現するために16進数を使用したカラーコードについて解説しました。そこで、今回はこの16進数についての雑学です。
一般的に日常生活で使用しているのは10進数です。10進数は0から数えて9までいくと、次は一つ桁が上がり10(じゅう)となります(10で桁が上がる)。
16進数も10進数と同じように考えると、0から数えて15までいくと次は桁が一つ上がります(16で桁が上がる)。このとき10から15に相当する算用数字がないため、表6のようにアルファベットのaからfの文字を当てはめます。従って、f(10進数の15)の次は桁が上がり10となります。
10進数 | 16進数 | 2進数 |
0 | 0 | 0 |
1 | 1 | 1 |
2 | 2 | 10 |
3 | 3 | 11 |
4 | 4 | 100 |
5 | 5 | 101 |
6 | 6 | 110 |
7 | 7 | 111 |
8 | 8 | 1000 |
9 | 9 | 1001 |
10 | a | 1010 |
11 | b | 1011 |
12 | c | 1100 |
13 | d | 1101 |
14 | e | 1110 |
15 | f | 1111 |
16 | 10 | 10000 |
17 | 11 | 10001 |
… | … | … |
253 | fd | 11111101 |
254 | fe | 11111110 |
255 | ff | 11111111 |
10と記述しますが、10進数の10(じゅう)ではなく、イチゼロと発音します。10進数と区別するために(10)16とか、0x10や10hと表現します。
さて、カラーコードは8bit×3色(R,G,B)=24bitで色を表現しています。8bitで表現できる最大値は2進数で8桁、すなわち(11111111)2です。これを16進数でいうと(ff)16(表6参照)となり、RGB各色の最大設定値となります。
ちなみに、カラーコードで赤(R,red)は#ff0000、緑(G,lime)は#00ff00、青(B,blue)は#0000ffです。白は赤緑青すべて100%発光で#ffffff、黒は赤緑青すべて消灯で#000000です。
グレー系(RGBの割合が同じ)の色は黒と白の中間で、例えば#808080(gray)、#c0c0c0(silver)です。
ネットで「カラーコード HTML」と検索すると、きれいな色見本を掲載してくれているサイトがありますので、参考にして下さい。