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安達16番C61-2の改造(32)機関車の塗装

2025年4月24日カテゴリー: 真鍮キット・モデル16番

塗装前の試運転を行い大きな不具合もなかったため、いよいよ塗装と最終仕上げに入りました。

まずは金属表面の清掃です。はんだの盛り上がり等があるところはキサゲで削り取り、その後に金属の酸化膜を除去しました。ブラスクリーンが無かったので、ホームセンターで似たようなものが無いかを探すとネジザウルスリキッド(画像1左)があったので試してみました。使用した感じでは同様の錆取り効果がありました。これはスプレー式で、ブラスクリーンのようにドブ付けしていないので、錆取り効果の差があったかもしれませんが、使用量が少なくてすみ便利でした。

 

画像1 ネジザウルスリキッドとプライマー

 

このあとプライマーをスプレーしました。使用したのは画像1右のプライマーです。これもホームセンターで見つけたものです。これについても模型店で販売しているものと比べての効果の差は検証していませんが、今回はこれを使用しました。

 

画像2 プライマをスプレーした状態

 

次に塗装です。塗装に使った色は表1の通りです。本体の塗装はエアブラシを使うと結構手間がかかりそうなので、これまでもそうでしたが今回も市販の黒スプレーを使用しました。

本体の黒とランボードの白線と火室のレンガ色のどれを先に塗装するか悩んだ結果、マスキングのしやすさを考えて、最初に火室、その後に本体、最後にランボードの白線を塗ることにしました。

実は本体の黒を塗った後に火室を塗ろうとしたのですが、結構マスキングが面倒なために途中で方針を変更して、再度塗装をはがし最初からやり直しで前述のような順序になりました。

 

表1 使用した塗料
場所 型番 メーカー・様式
本体 セミグロスブラック TS-29 タミヤ スプレー
ランボード白線 フラットホワイト XF-2 タミヤカラー
火室 ブラウン・赤・つや消し白 Mr.COLOR
金色のライン ゴールド Mr.COLOR
つかみ棒 クロームシルバー 211 Mr.メタルカラー
窓枠 ブラウン Mr.COLOR
プライマ 透明 サンデーペイント

 

黒塗装したあとに、火室のレンガ色を調合しマスキングした上でエアブラシにより吹き付け塗装しました。

そして、ランボードの白線を塗るために画像3のようにマスキングをしました。マスキングテープの重なり部に隙間があるとその間から霧状の塗料が入るので、しっかりとマスキングをしました。この後エアブラシで白塗料を吹き付けました。

 

画像3 白線を塗るためにマスキングをする

 

この後に、デフレクタの金色の帯を塗装します。マスキングを画像4のように行い、エアブラシで吹き付け塗装しました。

 

画像4 デフレクタの金帯を塗装するためにマスキング

 

以上の作業で画像5のような状態になりました。火室の塗装は割とうまくできました。ランドボードの白線も割ときれいに塗装できました。デフレクタ付近や運転席付近の細かいところは形状が複雑なので刷毛塗りにしました。画像にしてアップすると粗が見えますが、ある程度の距離から眺めると初心者にしては割ときれいに塗れたかと思います。

マスキングの隙間からわずかに白が入り込み本体に白色が付きましたが、幸い目立つ部分はティッシュで擦ると取り去ることができました。目立たない部分は上から黒で刷毛塗りしました。

圧力弁と汽笛のマスキングを忘れて黒をスプレーしてしまいましたので、あとから綿棒に溶剤を付けて根気よく黒塗料を除去しました。

 

画像5 塗装後の状態

 

デフレクタの金帯は、窓の角部のアールが付いていない以外は公式側は割ときれいに仕上がりましたが、非公式側の窓下がわずかにはみ出しました。画像で見るとよく分かりますが、実機ではここまで気になりませんでした。最後に、つかみ棒を銀色に、窓枠をブラウンに刷毛塗りをしました。

画像6 デフレクタの金帯