54.アクリルカバーを取り付け

今回はアクリルカバーです。 
インターネットで調べると、幅170mmではこれくらいの厚みが必要と書かれていましたので、厚み10mmの材料を使うことにしました。 重量は計算によると20kg程度になりました。
 今回のカバーは斜めカットの部分もあるので、これを自作するのは素人では無理があると思い、業者にお願いしました。
 すでにアクリルカバーは出来上がっていましたので、前回の木の枠の上に載せます。木の枠は上部内側にカバーをはめこむための切り欠きを付けていますので、この部分にはめ込みます。
 カバーは寸法通りにできていましたが、木の枠のほうは一応寸法通りに作ったつもりでも、そこは素人の作品ですから、現物あわせで数回の修正を加えながら、なんとかアクリルカバーをはめ込みました。
 下の写真はアクリルカバーを載せたところです。
17-T6.jpg

 そして開け閉めを試みると、予想通りかなり重いのと、万一、フタを開けた状態から手を離してしまったときにかなりの衝撃が天板とジオラマに加わり、壊してしまう可能性があるので、フタの重量を相殺するために、ダンパーを取り付けることにしました。
 反力が10kg程度の小型のダンパーがあったので、それを2個使用しました。これでも計算によると力が小さめですが、一つ上が反力30kgになるので、これでは大きすぎですから、とりあえず10kgのものを取り付けて感触を確かめました。
17-T7.jpg

 使用した感じでは、開け閉めはかなり軽くなりましたが、フタを開けた状態から手を離すと、かなりの勢いで締まってしまいます。
 さらに、現行では最大開度のときのストッパーは、フタの背面下の板(1枚目の写真参照)が机の脚にあたることで役目を果たしているのですが、もう少し体裁よくダンパーを兼ねたステー等があればと考え、今探しているところです。

53.ディスプレイケースの製作2

 ケースの上ぶた部を作りました。材料は松の集成材というものです。後から思うと、この材料は柔らかいのでキズが付きやすく、もう少し固めの木材でもよっかたのでは?
 ちなみに、ベースの板がかなり反りが大きくなってきたのと(梅雨時で湿気が多いのか)、上から力を加えるとたわみが大きいため、ベース板は松の集成材からべニア板に変更しました。
 途中経過の写真を撮るのを忘れておりまして、すでに塗装後の下の写真になりました。
17-T5.jpg

ヒンジのところは下の写真のような構造になっています。
 ヒンジ部は4.5mmの鉄板で、業者に作ってもらいました。(素人では4.5mmの鉄板を曲げるのは不可能に近い)。
17-T4.jpg

今はアクリルを乗せていないので重心が後ろ寄りになっているため、手を離すとフタが開いた状態になります。
 水性のニスで塗装を行ったのですが、かなり色ムラが出来てしまいました。重ね塗りをすればムラがなくなるかと思っていたのですが、残念!現在思案中です。
17-T3.jpg

52.ディスプレイケースの製作

 ジオラマの方は大分出来てきましたので、最終仕上げに入る前に、ジオラマを入れるディスプレイケースを作ることにしました。
 ジオラマのサイズがコントロールボックスを除いて、実測で幅1510、奥行き930あり、コントロルボックスを含めると奥行きが1200程度となります。
 定尺の板は縦1800、横900ですから、2枚並べて幅1700、奥行き1300とすることにしました。まずは土台ですが、これを作るのも一苦労ですから、市販の1500x900の作業台を利用することにしました。
 下の写真は購入した作業台です。平均荷重が800kgで、結構ずっしりとしています。
17-T1.jpg

 この上に板を載せるのですが、板自体に結構反りがありましたので、作業机の天板に穴をあけて、板と共にねじで固定することにしました。新品の作業台ですので、もったいない気がしましたが土台の狂いが後々、尾を引くことになりそうですから、ここは思いきりました。
 板と作業台の天板に穴をあけてM6の皿小ねじで固定するとこんな感じになりました。天板の反りがないおかげで、きれいな平面になりました。板はホームセンターで厚み18のパイン集成材というものを購入しましたが、どうも柔らかい材料のようで、端を上から押すと結構曲がり易く、裏から補強する必要があるかもしれません。
17-T2.jpg

51.転車台に受電ゲートを取り付けて記念撮影

 完成間近のため、一息つきすぎて、この2,3週間はあまり作業が進みませんでした。(転車台の改良バージョンの試作もしていましたので。)
 カラーパウダーもほぼ撒き終えたので、記念撮影をしました。
 転車台の受電ゲートを久しぶりにとりつけての撮影です。
まずは、右方向の写真です。
16-T1.jpg

 そして左方向の写真
16-T4.jpg

 駅前から遠方の転車台を望む。すこし目線を下げました。
16-T3.jpg

 転車台と扇形車庫をアップにして。
16-T5.jpg
左手方向を少し拡大すると。
16-T6.jpg

 試運転してみましたが、線路についた塗料、ほこりが取りきれていないせいか、微妙な速度のコントロールがうまくいかず、そこそこで、打ち切りにしました。
 あとは人間、車等の配置があります。それと、ほこり防止のため展示用ケースが重要ですね。あともう少しです。

50.街灯の製作

 プラットホーム用の街灯を作りました。細い柱に蛍光灯の照明をイメージして構造を考えました。蛍光灯を表現するのに光源をどうするかですが、前回のチップLEDを使用しても幅が広くなり違和感がありますので、今回は光ファイバー(エスカ)を利用することにして、ジオラマベースの裏にLEDを設置して、光を蛍光灯まで導くしくみにしました。
 電柱はホームセンターで購入した外径2mmの真鍮パイプ(内径は1mm弱)がありましたので、これを使いました。このパイプの中に0.75mmのエスカを通します。
 まず、電柱の組み立てですが、蛍光灯の笠の部分は適当な材料が思い浮かばなかったので、電柱と同じ、2mmのパイプをやすりで半分に削って使用しました。笠の先端は軽く叩きながら、曲げて丸くしました。
 電柱と蛍光灯との接合部は光ファイバーが通りますので、長穴をあけます。そこそこ長い穴をあけておかないと、後で光ファイバーが通らないので、前もって通るかどうかのテストをしながら、穴をあけました。
 細かい作業ですので、大変ですが、すべての部品をはんだ付けで接合しました。
15-T14.jpg

これにサーフェイサを吹きつけると
15-T15.jpg

着色をして、光ファイバーを通して行きます。
蛍光灯の部分は光ファイバー先端1.5mmほどを斜めに削って、光が光ファイバーの側面に漏れるようにしました。そして笠の部分にしっくりと収まるように、光ファイバーに熱を加えて角度をつけます。
 この後、上部から光ファイバを挿入していきます。光ファイバーにキズを付けると光の伝導率が悪くなるようで、キズを付けないように丁寧に挿入します。
 ほぼ挿入し終えたのが、下の写真です。
15-T16.jpg

 光ファイバー先端が笠にきっちりと収まるように丁寧に挿入していきます。電柱部の光ファイバーが見えている部分は目立たなくするため水性のアクリル塗料を塗っておきます。
15-T17.jpg

 これをジオラマに設置すると、こんな感じになりました。
15-T18.jpg
 ベースの裏側にはLEDを設置して、光源としています。樹脂丸棒で簡単なホルダーを作り、一方はLEDを挿入、他方は光ファイバーを挿入して、エポキシ系接着剤で固定しました。今回はLED1個につき3本の光ファイバーを取り付けています。
15-T20.jpg
 ちょっと分かりずらいですが、照明をつけるとこんな感じになりました。
15-T19.jpg

49.構内灯の製作

 実際の機関区に近づけるために、構内灯が必要かと思い、適当なものが市販されていないか探しましたが、見つからず、自作することにしました。
 昔の写真を雑誌でみると、大体、似たような構内灯が設置されていましたので、それを参考にしました。
 電灯部は実際の寸法では写真を見る限り、直径30-50cmくらい?の笠でそれを吊るす円状の枠が、それよりも少し大きいくらいですので、Nゲージで再現すると、笠が2-3mmくらいになります。
 この部分に明かりを灯すためには、かなり小さい光源が必要です。考えられるのは、光ファイバーで構内灯の下部から、光を導くか、小さなLEDを取り付けるかです。
 そこで小さなLEDが市販されていないか探したところ、千石電商さんの通販で2.0mmx1.25mmx0.68mm白色LEDが販売されていましたので、それを購入しました。LED直付けのほうが明るさもあり、ベストかと思います。
 まずは電柱ですが、タミヤ製丸棒2mmを使いました。最初真鍮製のパイプを使い、中の空洞に電線を通そうかと思いましたが、今回は丸棒の側面に溝を掘りそこに電線を埋める方法を採用しました。
 下の写真で右側の部品は照明部の取り付けホルダーです。電線用の穴を端面に2か所あけています。
 左側は電柱本体です。側面の両側に電線を這わすための溝を樹脂用のカッターで掘っています。
15-T1.jpg

電線を通すとこんな感じになります。照明部取り付けホルダーと電柱本体は配線完了後に接着剤で固定しています。電線は0.4mmのポリウレタン線を使いました。
15-T2.jpg

 そして、電灯を吊るす枠を作ります。下の写真右側の電灯枠の端部は2mm丸棒を短く切って穴を2個あけたところに挿入して接着しています。この部分は電極ですので、2つの電線が接触するとLEDが点灯しないので要注意です。
15-T6.jpg

次にLEDまわりの配線ですが、LEDはチップ部品ですので、これに電線を直付けするのは強度面、はんだ付けの信頼性の面で避けたかったので、簡単な基板を作りました。
 部品屋さんで普通に販売している1.6厚のプリント基板を2-3mm程度の幅に切って使います。先に細く切ってしまうとLEDをはんだ付けするためのパターンが作りにくいので、最初に所定幅のほぼセンター部の銅箔を樹脂用のカッターで削り取り、その後、所定幅に樹脂用カッターで切り取ります。できたのが下の写真です。これを1.5mmくらいの幅に糸のこで切っていきます。今回は15個ほど製作しました。
15-T3.jpg

そしてできた基板にLEDと電線を半田付けします。電線は、一般の電気コードの中に束になっている銅線の1本を使いました。直径は大体0.2mmくらいでちょうど適当な太さかと思います。
 今回はLEDを半田付けした時点で、基板の厚みを0.5mmくらいにうすく削りました。基板が厚いと電灯部が下に伸びすぎて不細工になるからです。
15-T4.jpg

出来たLED基板を枠に接着するとこんな感じになります。
15-T8.jpg
 LED基板から伸びた電線を電極に半田付けします。電極はポリウレタン線ですから、半田付け部のみ、あらかじめやすりで被覆を除去しておきます。
 下の写真で電柱部は電線を這わした溝を目立たなくするため、溶剤で薄めたパテを数回に分けて塗り重ねました。
 碍子用端子台?は1mm角材を接着しています。
15-T9.jpg

そして最後に塗装します。電柱はこげ茶色、碍子用端子台は灰色、枠は黒、電灯の笠の部分はシルバーをそれぞれ塗りました。碍子は真鍮丸棒を小さく切って穴をあけた端子台に接着し、白く塗っています。
 そして別置きの電流制限用抵抗を介して、点灯させるとこんな感じになりました。結構明るさもありよい結果となりました。
15-T10.jpg

 ジオラマに設置すると、結構にぎやかになりました。線路のメンテナンスのときにひっかけそうです。
15-T13.jpg

ジオラマの裏側の電流制限抵抗用基板です。右側はLEDへ、左側は12V電源入力です。
15-T12.jpg

 周囲を暗くして、LEDを点灯させました。夜の機関区の雰囲気がでているでしょうか?
15-T11.jpg

48.その他小物設置

 今回も小物類を設置しました。
下の写真は掲示板、焼却炉、ドラム缶です。これらはKATO製のローカルストラクチャシリーズのスポート、アッシュピット等と一緒にセットされていたものです。これらに色を塗って設置しました。
14-T22.jpg

 整頓して積み上げられた枕木、無造作に置かれた枕木廃材、線路際に置かれている線路です。枕木は2mm角のヒノキ棒、線路はフレキシブルレールを適当な長さに切って使用しました。
14-T23.jpg

 物足りない空間にこのように設置してみました。ドラム缶もあります。

14-T24.jpg

 昔の機関区にありそうな枠を囲った廃材置き場です(雑誌で見ました)。紙とヒノキ棒を細く切って作りました。
14-T25.jpg

47.商店の塀とその他小物の設置

 各商店の塀がなかったため、住人のプライバシー保護のため塀を設置することにしました。希望としては、木製の昔ながらの塀をイメージしたものがよかったのですが、市販で見つからなかったので、作ることにしました。
 壁の板は薄いボール紙を帯状に切り、柱は2mm角のヒノキ材をさらに半分くらいに切って使いました。
これを接着剤で接着すると、下の写真のようになりました。ジオラマに取り付けるための真鍮丸棒も一緒に接着しています。この真鍮丸棒をジオラマのスチレンボードに差しこむと容易に固定できます。
14-T20.jpg

これに色をつけるとこんな感じになりました。板の縦線はカッターナイフで筋を付けたものです。
14-T21.jpg

これをジオラマに設置すると。
14-T16.jpg

14-T17.jpg
 電柱、踏切等の小物も設置してみました。踏切はTOMY製、道路にガードレールを付けると感じがよくなりました。ガードレールはKATO製です。
 木も植えてみました。丘に植えた木はフォーリッジクラスターを使いました。左側踏切近くの木はKATO製樹木キットの木です。
14-T18.jpg

こちらはジオラマ左手の踏切です。作業員用の踏切を想定してますので、遮断機は省略しました。左手の背の高い木はKATO製樹木キット、背の低い方は、フォーリッジクラスタです。電柱はTOMY製ジオコレです。最近はいろいろなジオラマ用キットが市販されているので便利ですね。ジオラマ製作も早く進みます。

14-T19.jpg

46.アッシュピットの設置

 設置するかどうか迷いましたが、アッシュピットを設置しました。
市販のスポートがないか探していたところ、KATO製のローカルストラクチャーシリーズで市販されていることが分かり、購入しました。
 そのセットにアッシュピットがついていましたので、思い切って設置することにしました。
というのも、アッシュピットを設置するためには線路間の中央部に四角穴をあける必要があるからです。

1.まずバラストを小さなマイナスドライバでかき取り、
2.その後、1.5mmくらいのドリルで切り取る部分の周囲に穴をあけ、
3.カッターナイフで少しづつ切っていくと、いずれ、四角穴が貫通します。
4. 線路がトミー製ですので、幅と高さが合わず、幅はアッシュピット側を削り、高さは線路の下のべニア板をアッシュピットが入るまで彫ります。彫刻刀がなかったため、やすりの先端をグラインダーで削り彫刻刀にしました。
5.あとは、四角穴周囲をカッターナイフで、アッシュピットがスムーズに入るまで削ると、穴は完成です。

そしてできた四角穴が下の写真です。
14-T12.jpg

これにアッシュピットを装着するとこんな感じになりました。手前にあるのがKATO製の灰置場です。

14-T13.jpg

アッシュピットは2個ついていましたので、2か所設置しました。周辺の写真を撮りました。下は灰置場周辺の写真です。
 スポートの蛇口を線路側に持ってくると機関車の屋根があたるため、実際どのような設置され方なのかを昔の写真で調べたところ、蛇口部分が回転するような方式があったみたいで、それに倣い、設置しました。(このスポートがそのタイプかどうかは不明ですが、雰囲気は出ているのでは?)

14-T14.jpg

そして下の写真は石炭台周辺です。スポートは2個ついていましたので、2か所設置できました。写真奥はKATO製の砂置場です。
14-T15.jpg

45.公園の整備をしました

 公園セットはトミーテック製の「駅前・公園」が市販されていましたので、これを使いました。パーゴラを藤棚風にアレンジするために、藤の木を作ることにしました。
 藤の木がどういう樹形かが分からなかったのでインターネットで調べると、つる性の植物のようです。木の材料がないか探していると、たまたまKATO製のフィールドグラスがありましたで、これを束ねて、木工用ボンドで固めて作りました。なんとなく雰囲気は出ているでしょうか?
14-T8.jpg

これをパーゴラに絡めて、接着すると、こんな感じになりました。実際に藤棚を見ていないので、あくまでも想像です。
14-T9.jpg

 そしてコースターフとカラーパウダーで葉っぱを作ると、下の写真となりました。遠くから眺めると、何となくそれらしく見えるのではと思います。
 とは言いながら、葉っぱの緑色がもう少し薄い方がよいかもしれません。また葉っぱのボリュームが足りないようですね。
 後日、追加するつもりです。
14-T10.jpg

 他のセット品と共に、これを駅前公園の敷地に設置すると。こんな感じになりました。
14-T11.jpg