50.街灯の製作

 プラットホーム用の街灯を作りました。細い柱に蛍光灯の照明をイメージして構造を考えました。蛍光灯を表現するのに光源をどうするかですが、前回のチップLEDを使用しても幅が広くなり違和感がありますので、今回は光ファイバー(エスカ)を利用することにして、ジオラマベースの裏にLEDを設置して、光を蛍光灯まで導くしくみにしました。
 電柱はホームセンターで購入した外径2mmの真鍮パイプ(内径は1mm弱)がありましたので、これを使いました。このパイプの中に0.75mmのエスカを通します。
 まず、電柱の組み立てですが、蛍光灯の笠の部分は適当な材料が思い浮かばなかったので、電柱と同じ、2mmのパイプをやすりで半分に削って使用しました。笠の先端は軽く叩きながら、曲げて丸くしました。
 電柱と蛍光灯との接合部は光ファイバーが通りますので、長穴をあけます。そこそこ長い穴をあけておかないと、後で光ファイバーが通らないので、前もって通るかどうかのテストをしながら、穴をあけました。
 細かい作業ですので、大変ですが、すべての部品をはんだ付けで接合しました。
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これにサーフェイサを吹きつけると
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着色をして、光ファイバーを通して行きます。
蛍光灯の部分は光ファイバー先端1.5mmほどを斜めに削って、光が光ファイバーの側面に漏れるようにしました。そして笠の部分にしっくりと収まるように、光ファイバーに熱を加えて角度をつけます。
 この後、上部から光ファイバを挿入していきます。光ファイバーにキズを付けると光の伝導率が悪くなるようで、キズを付けないように丁寧に挿入します。
 ほぼ挿入し終えたのが、下の写真です。
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 光ファイバー先端が笠にきっちりと収まるように丁寧に挿入していきます。電柱部の光ファイバーが見えている部分は目立たなくするため水性のアクリル塗料を塗っておきます。
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 これをジオラマに設置すると、こんな感じになりました。
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 ベースの裏側にはLEDを設置して、光源としています。樹脂丸棒で簡単なホルダーを作り、一方はLEDを挿入、他方は光ファイバーを挿入して、エポキシ系接着剤で固定しました。今回はLED1個につき3本の光ファイバーを取り付けています。
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 ちょっと分かりずらいですが、照明をつけるとこんな感じになりました。
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