6.コントロールボックスの製作

 今回はコントロールボックスの製作を行いました。

 完成後の姿は下の写真のようなものです。ボックスの左半分はポイントの切り替え用トグルスイッチと転車台の方向指示用のロータリーエンコーダーを装備しています。右半分は車両(12台分)の速度指令用ボリュームと運転停止及び方向転換用のトグルスイッチ、ライト点灯用の押しボタンスイッチを装備しています。

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 コントロールボックスの裏側はこんな感じです。

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 左半分(下の写真)は車両制御用のDCC用基板です。4枚装備しており、基板1枚毎に車両3台分を割り当てていますので合計12台コントロール可能(の予定)です。基板は1枚をマスター基板とし、他の3枚はスレーブ基板としています。マスター基板はパワー制御基板(写真ではとりはずしています)にDCCの信号を送ります。各基板は以前紹介したターンテーブル制御基板と同様にCANで通信しています。これにより、各基板を離れた場所に設置しても車両を制御可能にしています。

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 右半分上部(下の写真)はポイント制御用の基板で1つのポイントにつき1枚の基板で対応していますので、合計10枚装備しています。基板はトグルスイッチからの方向指示切り替えに従い、ポイント(2線式)にパルス電流を流しています。信号処理はロジックICで行い、出力段はトランジスタで構成しています。

 部品はディスクリート部品で構成していますので、かなり大きくなりましたが、とりあえず以前作った基板がありましたのでこれを流用しました。今後作るとしたら、面実装の部品で、さらに8ピンPICマイコン等を使用したいと思います、さらに小型化できると思います。DCCのポイント用デコーダを使用することも考えられます。

 右半分下部は転車台コントロール用のマスター基板です。DCC用基板を流用しています。

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 転車台線路へのパワー供給ですが、デジトラックス社製のリバース区間用AR1を使用予定だったのですが、パワー制御基板の過電流検出に引っ掛かり過電流停止してうまく機能しなかったので、この部分の仕様を現在検討中です。

 最後にコントロールボックスの拡大写真を掲載します。表面パネルはアクリル2枚(下側は白、上側は透明)でパソコンで描いた絵を挟んでいます。

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