49.構内灯の製作

 実際の機関区に近づけるために、構内灯が必要かと思い、適当なものが市販されていないか探しましたが、見つからず、自作することにしました。
 昔の写真を雑誌でみると、大体、似たような構内灯が設置されていましたので、それを参考にしました。
 電灯部は実際の寸法では写真を見る限り、直径30-50cmくらい?の笠でそれを吊るす円状の枠が、それよりも少し大きいくらいですので、Nゲージで再現すると、笠が2-3mmくらいになります。
 この部分に明かりを灯すためには、かなり小さい光源が必要です。考えられるのは、光ファイバーで構内灯の下部から、光を導くか、小さなLEDを取り付けるかです。
 そこで小さなLEDが市販されていないか探したところ、千石電商さんの通販で2.0mmx1.25mmx0.68mm白色LEDが販売されていましたので、それを購入しました。LED直付けのほうが明るさもあり、ベストかと思います。
 まずは電柱ですが、タミヤ製丸棒2mmを使いました。最初真鍮製のパイプを使い、中の空洞に電線を通そうかと思いましたが、今回は丸棒の側面に溝を掘りそこに電線を埋める方法を採用しました。
 下の写真で右側の部品は照明部の取り付けホルダーです。電線用の穴を端面に2か所あけています。
 左側は電柱本体です。側面の両側に電線を這わすための溝を樹脂用のカッターで掘っています。
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電線を通すとこんな感じになります。照明部取り付けホルダーと電柱本体は配線完了後に接着剤で固定しています。電線は0.4mmのポリウレタン線を使いました。
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 そして、電灯を吊るす枠を作ります。下の写真右側の電灯枠の端部は2mm丸棒を短く切って穴を2個あけたところに挿入して接着しています。この部分は電極ですので、2つの電線が接触するとLEDが点灯しないので要注意です。
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次にLEDまわりの配線ですが、LEDはチップ部品ですので、これに電線を直付けするのは強度面、はんだ付けの信頼性の面で避けたかったので、簡単な基板を作りました。
 部品屋さんで普通に販売している1.6厚のプリント基板を2-3mm程度の幅に切って使います。先に細く切ってしまうとLEDをはんだ付けするためのパターンが作りにくいので、最初に所定幅のほぼセンター部の銅箔を樹脂用のカッターで削り取り、その後、所定幅に樹脂用カッターで切り取ります。できたのが下の写真です。これを1.5mmくらいの幅に糸のこで切っていきます。今回は15個ほど製作しました。
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そしてできた基板にLEDと電線を半田付けします。電線は、一般の電気コードの中に束になっている銅線の1本を使いました。直径は大体0.2mmくらいでちょうど適当な太さかと思います。
 今回はLEDを半田付けした時点で、基板の厚みを0.5mmくらいにうすく削りました。基板が厚いと電灯部が下に伸びすぎて不細工になるからです。
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出来たLED基板を枠に接着するとこんな感じになります。
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 LED基板から伸びた電線を電極に半田付けします。電極はポリウレタン線ですから、半田付け部のみ、あらかじめやすりで被覆を除去しておきます。
 下の写真で電柱部は電線を這わした溝を目立たなくするため、溶剤で薄めたパテを数回に分けて塗り重ねました。
 碍子用端子台?は1mm角材を接着しています。
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そして最後に塗装します。電柱はこげ茶色、碍子用端子台は灰色、枠は黒、電灯の笠の部分はシルバーをそれぞれ塗りました。碍子は真鍮丸棒を小さく切って穴をあけた端子台に接着し、白く塗っています。
 そして別置きの電流制限用抵抗を介して、点灯させるとこんな感じになりました。結構明るさもありよい結果となりました。
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 ジオラマに設置すると、結構にぎやかになりました。線路のメンテナンスのときにひっかけそうです。
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ジオラマの裏側の電流制限抵抗用基板です。右側はLEDへ、左側は12V電源入力です。
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 周囲を暗くして、LEDを点灯させました。夜の機関区の雰囲気がでているでしょうか?
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