19.DCCデコーダー取り付け(9600)

KATO製9600にデコーダーを取り付けました。

この機関車はテンダーに取り付けるようで、テンダーを分解した結果、下の写真のように装着するのがベスト?かと思い、この方向で作業を進めることにしました。

取り付け場所はちょうど石炭が積載されているところで、裏側はくぼんでいましたが、柱のようなものが1本立っていましたので、これを削り取りました。

またデコーダの長さが長くて入らなかったので、デコーダーを保護している赤い被覆の端を基板すれすれまでカットして、ようやく下の写真のように入れることができました。

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そして、ウェイトを載せるのですが、若干デコーダーとウェイトが干渉するので、ウェイトの上面を削りました。

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そして各部品を組み合わせていきます。干渉する部分は慎重に削ります。基板をネジ止めすると下の写真になります。基板の右側中段は後部LED用のパターンですから、線路からの給電部分とLED部のパターンを切り離します。

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機関車を分解すると下の写真のようになります。KATOの樹脂部品はきっちりと作られていて、分解して組み立てても部品がしっくりとはまり、元の状態になります。品質は素晴らしいです。さすが老舗の実力ですね。

ところで下の写真の左下はヘッドライト用LEDですが、この基板についても線路からの給電部分とLEDをつなぐパターンを切り離します。

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そして機関車部の結線をします。私はデコーダーの電線とは別の電線で機関車部を結線してから、テンダー部分でデコーダの電線と接続するのがやり易いのでこの方法を使いました。

この方法ですと、デコーダの電線よりも細い電線で結線できるので、機関車とテンダーとの渡り配線の動きがよりスムーズになります。(あくまでも私の説です。)

結線のイメージは下の写真のようになります。下の写真ではモータ結線はデコーダの電線を使用していますが、最終的には別の電線に変更しています。

また線路からの給電用の電線も機関車からテンダーに飛ばしていますので(できるだけ給電不良を無くすため)、合計6本が機関車とテンダー間に渡っています。

給電用の電線ですが、モータへの給電に使用していた、モータ下部の架台から伸びる端子があるのですが、このモータへの端子は切断する必要があるため、切断した後の残骸に電線をはんだ付けして先ほど述べたテンダーへの給電用電線としています。

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そして機関車上部を被せると、下の写真のようになります。このときも電線を通す部分を若干削り取りました。

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機関車からの配線をテンダーに装着したデコーダーの配線と接続します。テンダーに接続するスペースは基板上しかないのでここに収まるように試行錯誤します。(悪戦苦闘しましたので、写真を撮ることを忘れてしまいました。)

できるだけ線路からの給電状況を改善するためにテンダーの最後部の車輪からも給電できるように、0.03mmの銅箔テープを貼り付けて、車輪の軸穴のくぼみをとがったもので凹ましました。

第一、第二車輪も取れやすくなっていたので銅箔テープをはって車輪を抜けにくくしました。

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試行錯誤しながらの改造でしたので、時間がかかりましたが何とかDCCデコーダ取り付けを完了しました。

また残念ながら機関車上部を取り外すときに、一部装飾パーツを折ってしましました。

この改造は細かい作業や、はんだ付けが苦手な方はやめた方がよいと思います。その場合はKATOさんでデコーダー取り付けサービスがありますので、そちらをお勧めします。

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