炭水車3号機製作編(2010年8月):水タンク、アルコールタンク

第6章の5
 炭水車2号機は設計の甘さで失敗に終わりました。過去の1号機、2号機の失敗の教訓を生かして、今回の3号機はもう一度、渡辺氏の設計図に忠実に、さらに丁寧に作っていきました。
 前板、仕切板、後板は両端を曲げて、側板に取り付けるようにしました。(下写真参照)。1号機は板圧1mmの鉄板でしたが、3号機は0.8mmの鉄板を使用しましたので、若干曲げ加工もやり易い感じです。

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鉄板同士の接合は最終的には半田付けですが、仮止めに銅リベットで鉄板同士をかしめます。銅リベットは1.4mmの銅釘をホームセンターで購入して短くカットして使用します。1号機は鉄リベットを使用したので、かしめるときに力がかかりすぎて板金が変形しましたので、今回は銅リベットということもあり軽めにハンマーでたたきました。
 鉄板の変形もなく、うまく固定できた模様です。銅リベットは写真のように内側から挿入して表側でかしめています。かしめ側の鉄板の穴は座繰りをして、この部分に銅リベットをつぶし、後でやすり、ペーパーで鉄板とリベットの境目が分からないようにするつもりです。
 下の写真はまだ軽くかしめているだけで、最終のかしめはすべて組み終わった後、直角などを見ながら行ないました。

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 そして、前板、仕切板、後板、側板が組み終わったのが下の写真です。

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 次に底板をつけたのが下の写真です。

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この状態でつなぎ目に半田を流しました。(写真を撮るのを忘れましたので、お見せすることができません)

そして次に問題のアルコールタンク(上の写真の左側の容器です)のふた(1号機はここから水漏れをおこしました)の製作です。
本体にすきまなくピッタリと入るように丁寧に作りました。若干大きめに四辺を折り曲げて、その後やすりがけで寸法を追い込んでいきました。完成したのが下の写真です。

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裏からみると下の写真です。上下共ピンボケで申し訳ありません。

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前もって作っていたアルコールタンク用部品(下の写真)と共に半田付けをします。
ちなみに写真左列から、1列目は空気管用ナット、2列目は空気管、アルコール注入口(3列目)、4列目の上からニードルバルブ用グランドナット、ニードルバルブ用グランド、弁本体取付けナット、弁本体、5列目はニードルバルブ、6列目はベントです。

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まず、空気管、弁本体、ベントを半田付けして

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先ほどのアルコールタンクのフタをかぶせて、半田付けをします。

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裏から見た写真が下です。右から空気管、弁本体、ベントが見えます。この上にサンプがかぶさります。
気密試験はまだ行なっていませんが、1号機に比べてかなり出来はよいようです。

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