新ボイラーの製作6(2010年3月):給水逆止弁

第7章の10 給水逆止弁の製作
 第7章で水圧試験のためにも最後に必要なものが逆止弁です。材料は真鍮ですべて旋盤加工で製作します。

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1.必要な部品を旋盤加工したものが下の写真です。真鍮の丸棒と六角材から作りました。ボールはステンレス製の1/8インチのボールです。写真下の棒状のものは弁座を作る(シーティング)ための治具です。左側の細い部分の先端をドリルで凹ませています。

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2.各部品をロー付けします。その後、先ほど述べたようにボールと弁座の接触部をシーティングします。鉄の台の上に逆止弁をのせて、ボールを挿入して、先端を凹ませた治具をボールにあてがいハンマーで軽く叩きます。

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3.逆止弁を作るにあたり1つ失敗したのが、内部の水出口のところが円くなっていましたので、水を送り出すとボールがそこに張り付いてしまい、水を送り出すことができませんでした。出口部の構造は下写真のように切り込みをいれてボールが完全に出口をふさがないようにする必要があります。
 知っていれば何でもないことですが、一つ勉強になりました。ちなみに再度一から製作しなおしました。

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