新ボイラーの製作3(2010年1月):ボイラ胴

第7章の7 ボイラ胴の製作
 前回は0.8tの銅板を丸めて製作したのですが、継ぎ目が漏れの原因になりますので、市販の銅パイプがないか探したところほぼ同じ外径と厚みのものが入手できましたのでそれを加工しました。

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1.各ブッシ用の穴を上記写真のようにあけ、さらに内火室が入る部分を糸鋸で慎重に切り開きます。

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2.銅パイプを焼きなましてから、金型を使って火室部の形状を成形します。下の写真のボイラー最後部の輪っぱ状の部分にボイラー後板のフランジ部を挿入するつもりでしたが、内火室をボイラーに取付け時に、この部分が邪魔になり入れられなかったため、後ほど切断しました。(2つめの写真参照)

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3.各ブッシの製作をします。ブッシをボイラー胴にロー付けするとき、ボイラー胴が曲面なのに対し、ブッシの座面が平面でしたので、ボイラーに取り付けたときどうしても隙間が開き、漏れの原因になります。これを避けるためロー付け部をボイラー胴の曲面のアールと同じになるように、専用のワッシャを作り(下の写真参照)、ブッシとボイラー胴の間に入れました。

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4.このアールの切削は専用の刃物を自作して下の写真のようにフライス盤で削りました。削った後旋盤で穴あけと、突っ切りバイトにより所定の長さに仕上げました。

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5.ブッシのロー付けは前回と同様です。ブッシの座面とボイラー胴のアールを合わせましたので、銀ローがキレイに流れました。実は前回の製作では、この部分から漏れが発生したことがありました。

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