第7章の3 煙室管板と火室後板の銀ロー付け
どちらも1.5mmの銅板で作ります。煙管や各ブッシが入る穴は下穴をフライス盤であけて、仕上げは手作業のリーマーで行ないました。火室後板の火室部のU字部はフライス盤でエンドミルにより大体の寸法を仕上げておいて、最後は現物あわせでやすりにて仕上げました。
1.下の写真はフライス盤にて煙室管板の煙管用の穴をあけているところです。これが終わったら固定用のねじを外さずに旋盤仕事に移ります。
2.下は煙室管板の外周を削っているところです。刃物は完成バイトから作った端面溝堀用バイトです。銅は加工しづらいですから、慎重に少しづつ削る必要があります。無理をすると刃物が食い込んで品物をお釈迦にします。
3.火室後板も同様に作ります。
4.それぞれの管板が完成したら、ボイラー胴にはめ込んで、隙間なくピッタリとはまることを確認します。
5.問題なければ、火室後板に加減弁、逆止弁のブッシをロー付けします。
6.煙室管板、火室後板をそれぞれボイラー胴にはめ込みロー付けします。
5.問題なければ、火室後板に加減弁、逆止弁のブッシをロー付けします。
6.煙室管板、火室後板をそれぞれボイラー胴にはめ込みロー付けします。
下は火室後板部です。ロー付けがかなり汚いです。このときは「さしロー」でロー付けしてしまいました。「さしロー」で行なうとバーナーの炎により銀ローの先端以外の部分も溶かされてしまい、このような結果になりました。(失敗8)
下は煙室管板部です。ボイラー胴との継ぎ目はそこそこきれいに銀ローが流れました。