ボイラーの製作(2009年9月) 失敗編

第7章の2 煙管と水管のロー付けと内火室組み込み
 次に煙管をロー付けします。設計図では7mmの銅管を7本取り付けるように書かれていましたが、7mmの銅管が入手できず、10mmの銅管で代用することにしました。従って取り付け面積が足りず、煙管は3本にすることにしました。

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1.火室管板に3本の銅管をはめ込み、反対側は同じ取付け寸法の治具をはめこみます。フラックスを接合部に塗り、銀ローを輪にして接合部に巻きつけて、バーナーで加熱しました。
 下の写真はそのときのものですが、もう少し安定した場所において作業するほうがよいでしょう。作業場所もよく考えて作業する。また、煙管を立てて行なったほうがよかったか?(失敗6)

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2.下は煙管のロー付け終了の写真です。
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3.次は水管のロー付けです。6mmの銅管を31mmに9本切断します。

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4.火室の穴に銅管をはめこみます。煙管のときと同様に銀ローを輪にして、水管にはめこみます。フラックスも前もって塗っておきます。
 バーナーで加熱しロー付けします。下は水管のロー付け完了の写真です。

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5.できたものをボイラー胴に組み込みます。
 天井控がボイラ胴の天井にピッタリと接することを確認して、天井控に固定ねじ用のタップをたてます。

6.天井控とボイラー胴をねじで固定してみて接合部が隙間なくピッタリと合っていることを確認します。
7.バーナーでボイラー上から加熱しロー付けを行います。下の写真を見ても分かりますが、銀ローがはみ出し、汚くなっています。また完成後の水圧試験で銀ローの流し込み用の穴から漏れが発生しました。恐らく接合部に隙間があったためと思われます。このへんのところは最初にきっちりと確認しておいた方がよいでしょう。またねじ穴と流し込み穴については一工夫必要でしょう。(失敗7)

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