第8章の2
加減弁、通風弁も以前製作していたものです。
1.まずは加減弁の三方コックの弁が入るためのコック本体穴を削るための刃物を製作します。旋盤でSK材丸棒を先端10度に削ります。
下の写真は旋盤の刃物台を5度に傾けてSK材丸棒を削っているところです。丸棒を削った後、刃物台の傾きをそのままにして、三方コックを真鍮材から削ります。こうすることで弁とコック本体穴のテーパーが一致します。
2.刃の断面が半月形になるようにやすりで削り、他端をタップハンドルが使えるように四角に仕上げます。
次に焼きいれして、最後に刃をオイルストーンで研いで完成です。
次に焼きいれして、最後に刃をオイルストーンで研いで完成です。
3.その他必要な部品を真鍮材から削り、コック本体の弁が入る穴を上記の刃物で削ったものが下の写真です。
左から、ボイラーに接続するための配管。
次がコック本体です。左の穴は弁がはいる穴で、テーパーになるように上記刃物で削っています。右側の穴は通風弁がロー付けされる穴です。
次が通風弁本体です。写真右のニードル弁が挿入されます。中央の穴は通風管へつなげる配管(その下の部品)をロー付けするための穴です。ニードル弁を緩めると蒸気が通風管へと導かれます。
ニードル弁は弁棒はステンレス棒から加工しました。ねじ部はM3ピッチ0.5に変更しています。つまみは市販の真鍮製ローレットねじを加工しました。
左から、ボイラーに接続するための配管。
次がコック本体です。左の穴は弁がはいる穴で、テーパーになるように上記刃物で削っています。右側の穴は通風弁がロー付けされる穴です。
次が通風弁本体です。写真右のニードル弁が挿入されます。中央の穴は通風管へつなげる配管(その下の部品)をロー付けするための穴です。ニードル弁を緩めると蒸気が通風管へと導かれます。
ニードル弁は弁棒はステンレス棒から加工しました。ねじ部はM3ピッチ0.5に変更しています。つまみは市販の真鍮製ローレットねじを加工しました。
4.上記部品をロー付けしたものが下の写真です。
加減弁の上にあるのが弁本体です。旋盤で真鍮丸棒をテーパーに削ったあと、コック本体と弁とを研磨剤ですり合わせをします。その後、コック本体の穴を案内にして弁本体に穴をあけます。
加減弁の右側がボイラーに接続される部分で、ここには蒸気取り出し口として外径4mm、長さ95mmの銅パイプをロー付けします。
加減弁の上にあるのが弁本体です。旋盤で真鍮丸棒をテーパーに削ったあと、コック本体と弁とを研磨剤ですり合わせをします。その後、コック本体の穴を案内にして弁本体に穴をあけます。
加減弁の右側がボイラーに接続される部分で、ここには蒸気取り出し口として外径4mm、長さ95mmの銅パイプをロー付けします。
5.この加減弁、通風弁は三方コックになっていて、レバーを前に倒せば蒸気が蒸気管へと導かれ、後ろに倒せば、蒸気がニードル弁を通って通風管へと導かれるしくみです。