炭水車3号機製作編(2010年9月):完成へ(後編)

第6章の7
 前回の続きで、炭水車完成(アクセサリーを除く)までを説明します。アルコールタンクの気密も確認できましたので、ようやくの完成となりました。

6-T7.JPG


残りの作業は水タンクの上板です。これは0.8mm厚の鉄板を長さ135mm、幅82mmにカット(最後は現物合わせ)し、水注入口を下写真のように楕円に切り抜きます。

6-37.JPG

水注入口は詳細な設計図がありませんでしたので、自己流で作りました。
水注入口の枠は1mmの真鍮帯を楕円にして端面をロー付け、その内側に下部に3mmほど突き出すように、0.3mm程度の薄い真鍮帯を銅リベットで仮止めしたのちロー付けします。

6-39.JPG

 この突き出た部分を上板鉄板の楕円部分にはめ込み、裏からハンマーで叩いて曲げて、半田付けしました。これによって上板との固定を確実にできました。

6-40.JPG

上板に仕切り板をリベットで仮止めして、半田付けします。炭水車本体への取り付け穴をあけて完成です。炭水車本体の上板用のとめ板へのねじ穴はこの上板にあけた穴をガイドにしてドリルであけます。

6-41.JPG

最後に台車にねじ止めしたものが下の写真です。水タンク内部に給水ポンプを設置しています。

6-42.JPG

裏から見たものです。給水タンクからの水配管と、アルコールタンクのサンプからの配管が見えます。

6-43.JPG
完成したものを上から見たものです。

6-44.JPG