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Nゲージ転車台用駆動装置

下の写真は現行ジオラマ(ジオラマ製作記「往年の蒸気機関区を再現?する」はこちらをクリックしてください。)の転車台を今回仕様の転車台に取替えた状態です。このジオラマではDCCにより列車を制御しています。通常のパワーパックによる電圧極性切替方式の場合には、転車台線路から周囲の線路に移るときに、電圧の極性を合わせる必要がありますが、DCCでコントロールすると、そのような配慮は不要となります。もちろん通常のパワーパックでも運転可能ですが、各線路に供給する電圧極性を切り替えるスイッチが必要となります。

〇塗装前の状態

肌色の部分がABS樹脂です。橋梁は鉄を使用した、丈夫な構造です。写真では橋梁の装飾(側面、櫓等)はしていません。装飾部はご自身で製作する必要がありますが、簡単なペーパークラフトはご用意しております。

〇塗装して装飾を行った状態

上記橋梁に装飾部を線路の下にはめ込んで、再度線路をねじ留めします。このときに線路に電気を供給する電線を駆動軸の中空部に通して、転車台の裏でスリップリングと接続します。

写真では転車台の線路はKATO製フレキシブル線路、転車台周囲の線路はTOMIXのファイントラックを使用しています。メーカーにより線路の高さが違いますので、メーカーが変わると高さ等の調整が必要です。

〇KATO製のDD51を載せた状態

ピットの内径は約140mmで、20m級の転車台を想定しています。写真はKATO製DD51です。

仕様

転車台は上路式と下路式を用意しておりますので、どちらかをご指定ください。

ベース盤は塗装後に組立が可能です。橋梁は骨組みだけの販売ですので、装飾品はご自身で製作する必要があります。なお、レーザーカットのペーパークラフトをご用意しておりますので、これを組み立て、塗装することで装飾ができます。
橋梁を組立てた後、線路設置をし、駆動部の回転軸にセットします。
但し、制御基板、橋梁、ベース盤は自由に製作可能ですので、駆動部のみの販売も可能です。
(注)橋梁の鎖錠装置は装備していません。

〇駆動部

ギヤボックス:アルミ
駆動方法:ステッピングモータ
スリップリング(車輛駆動用、アクセサリー用等3系統)、基準位置検出用センサー付き

スリップリングは市販品を使用しており、3系統使用できますので、線路への電気供給用以外で、アクセサリー(照明等)に2系統を割り振ることができます。

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〇制御基板(写真は試作品です)

手動スイッチ(ON-OFF-ON)による駆動/停止のコントロールができます。停止させたい位置の直前でスイッチを離すと停止位置で停止します。
転車台のステッピングモータと電線で接続しますので、転車台の近くに配置する必要があります。
電源はACアダプタで、出力はDC12Vです。
別途リモコン基板(別売り、開発中)を取り付けることでシリアル通信が可能です。さらにBLUETOOTHユニット(別売り)を取り付け、アプリを制作することで、スマホ、タブレットからのコントロールが可能です。
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〇ベース盤(弊社ジオラマの転車台交換風景)

円形のベース盤はジオラマの下側からはめ込みです。ジオラマの上部から皿小ねじを挿入して、裏からナットで固定します。皿小ねじはベニヤ板を皿もみして、皿頭をベニヤ板と面一にしています。写真のベース盤はABS製です。

〇ベース盤下板(鉄板)

ここに駆動部を取り付けてから、ベース盤にねじ止めします。

〇橋梁

3×3mmの鉄製角材と両端の鉄板をねじ止めしています。中心には駆動部と接続するボスが取り付けられています。
下の写真の上が上路式用、下が下路式用の橋梁です。

〇橋梁装飾部の製作例

橋梁の装飾はレーザー加工したペーパークラフトです。
上記橋梁の上に載せます。